MENU

【電動カンナおすすめ】荒材が高級家具に激変?マキタ・京セラ・ハイコーキを実戦比較!初心者でも失敗しない選び方

この記事でわかること

  • 電動カンナがあれば、格安の「荒材」が高級家具の素材に変わる
  • 「コード式」と「充電式」の決定的な違いと選び方
  • コスパ最強?京セラ(旧RYOBI)「ML-83S」の実力検証
  • 初心者が一番失敗する「鼻落ち(段差)」を防ぐプロのコツ

ホームセンターの木材売り場。綺麗に加工された「SPF材」の横に、半値以下で売られている表面がザラザラの「荒材(あらざい)」や、憧れの「一枚板」を見て、こう思ったことはありませんか?

「この表面さえツルツルにできれば、格安で高級家具が作れるのに……」

その夢を叶える魔法のツールが「電動カンナ」です。
職人さんが何年も修行して習得する「鉋がけ」の技術を、モーターの力で再現するこの工具。サンダー(紙やすり)では1時間かかる作業を、わずか数分で、しかも圧倒的な平面精度で仕上げてくれます。

しかし、電動カンナは「諸刃の剣」でもあります。
パワーが凄まじいため、扱い方を間違えると一瞬で木材を削りすぎたり、段差を作ってしまったりと、作品を台無しにしてしまうリスクがあるのです。

「安いモデルと高いモデル、仕上がりに差はあるの?」
「削りカスがすごいって聞くけど、対策は?」
「RYOBI(京セラ)の入門機って実際どうなの?」

そんな疑問に答えるため、私はこれまでにエントリーモデルからプロ用ハイエンド機まで複数の電動カンナを使用し、杉、ヒノキ、そして硬いオーク材などを削り比べてきました。
本記事では、カタログには載っていない「騒音」「取り回し」「削りカスの処理」といったリアルな使用感をもとに、あなたに最適な1台を提案します。

電動カンナは何ができる?サンダーとの決定的な違い

選び方の前に、誤解されやすい「サンダー」との違いを明確にしておきましょう。ここを理解していないと、買ってから「用途が違った」と後悔することになります。

  • サンダー(ヤスリ):表面を「磨く」道具。数ミリ単位で厚みを減らすことは不可能。
  • 電動カンナ:表面を「削り取る」道具。回転する刃が木材をスライスするため、反りを直したり、寸法を数ミリ小さくしたり、荒れた表面を一皮剥いて綺麗にすることができます。

つまり、「木の形や厚みを変えたいなら電動カンナ」「手触りを良くしたいならサンダー」です。DIYで本格的なテーブルや棚を作るなら、両方持っておくのが理想ですが、まずは「荒材を綺麗にする」ための電動カンナ選びを見ていきましょう。

【検証1】「コード式」がまだ現役!動力源の選び方

丸のこやドリルでは「充電式(コードレス)」が主流ですが、電動カンナの世界では少し事情が異なります。
私は実際に両方を使っていますが、電動カンナに関しては「コード式」のメリットが非常に大きいと感じています。

1. バッテリー切れの心配がない(消費電力が激しい)

電動カンナは常に高速でドラムを回転させ続けるため、バッテリーの消費が激しい工具です。
広めのテーブル天板を削っている最中にバッテリーが切れると、作業が中断し、再開時に段差(削り跡)ができやすくなります。コード式なら、時間を気にせず納得いくまで削り続けられます。

2. 「集塵機」と繋ぐならコード式が楽

これが最大の理由です。後述しますが、電動カンナの削りカス(カンナ屑)の量は尋常ではありません。
室内やベランダで作業する場合、集塵機(掃除機)との接続はほぼ必須です。
どうせ集塵機のホースが繋がって取り回しが制限されるのであれば、本体がコード式であっても邪魔さは変わりません。むしろ、バッテリーがない分、軽くて取り回しやすいというメリットすらあります。

3. 充電式(18V/36V)のメリットは「屋外作業」

もちろん、庭や駐車場など、コンセントがなく集塵機も使わない(屑を撒き散らしても良い)環境であれば、コードレスの機動力は最強です。コードの引っ掛かりによる失敗も防げます。

私の結論

  • 工房や室内、ベランダで集塵機を使う人 → 安くて軽い「コード式」がおすすめ。
  • 広い庭や現場で、コードの取り回しを気にしたくない人 → 「充電式」がおすすめ。

【検証2】刃は絶対に「替刃式」を選べ!研磨式の罠

電動カンナの刃(ブレード)には、大きく分けて2種類あります。初心者がここで「研磨式」を選んでしまうと、メンテナンスの沼にハマります。

1. 替刃式(かえばしき) ※初心者推奨

カッターナイフのような薄い刃をセットして使います。切れ味が落ちたら、刃を裏返して新しい面を使い、両面使い切ったら使い捨てて交換します。
メリットは「刃の高さ調整が不要」なこと。
専用のホルダーにセットするだけで、メーカーが定めた最適な刃の高さに決まります。誰でも新品の切れ味を再現できます。

2. 研磨式(けんましき)

分厚い刃を使い、切れ味が落ちたら砥石で研いで再利用します。
ランニングコストは安いですが、「研いだ刃を本体にセットする時の高さ調整」が猛烈に難しいです。コンマ数ミリずれるだけで、削った面が波打ったり、斜めになったりします。私は最初に研磨式を買ってしまい、調整に数時間を費やして挫折しかけました。

結論

プロの建具屋さんを目指すのでなければ、迷わず「替刃式」と書かれたモデルを選んでください。

【2025年版】DIYにおすすめの電動カンナ3選

ここからは、実際に私が触れてきた中から「これを買えば間違いない」と断言できる3台を厳選しました。
特に、DIYユーザーから絶大な支持を得ている「京セラ(RYOBI)」の実力に注目してください。

順位 メーカー・型番 特徴 こんな人におすすめ
1位 京セラ(旧RYOBI)
ML-83S
コスパ最強の入門機。
軽量で扱いやすい。
初めての1台。
安く済ませたい人。
2位 マキタ
KP0800A
プロ定番の標準機。
剛性が高く安定する。
長く使いたい人。
精度にこだわりたい人。
3位 マキタ
KP181D
充電式の最高峰。
無線連動で集塵が楽。
予算がある人。
屋外作業が多い人。

【1位】京セラ(旧RYOBI):ML-83S

DIYerの「最初の1台」として、これ以上の選択肢はありません。

実勢価格が1万円〜1.2万円程度と、プロ用機の半額以下で購入できます。
「安いから削れないのでは?」と疑っていましたが、良い意味で裏切られました。SPF材や杉などの針葉樹であれば、プロ機と遜色ないくらいスルスル削れます。
本体が約2.3kgと非常に軽いため、女性や体力に自信がない方でも扱いやすいのが最大の特徴です。

ただし、削る深さの調整ノブが少し軽く、作業中に手が当たって設定が変わらないよう注意が必要です。そこさえ気をつければ、最高のコストパフォーマンスを発揮します。

【2位】マキタ:KP0800A(替刃式)

「もう少し予算を出してもいいから、ずっと使える相棒が欲しい」という方にはこちら。

京セラのML-83Sより少し高い(1.5万〜2万円)ですが、造りの剛性感(しっかり感)が違います。
ベース(底板)の金属の精度が高く、長く使ってもガタが来にくい印象です。また、マキタはオプション品が非常に豊富で、予備の刃などがホームセンターですぐ手に入る安心感もあります。
DIYからステップアップして、本格的な家具作りをしたいなら、このクラスを選んでおくと後悔しません。

【3位】マキタ:KP181D(18V充電式)

予算に糸目をつけないなら、間違いなくこれが最強です。

充電式でコードの煩わしさがないのはもちろん、最大の魅力は「AWS(無線連動集塵)」です。
対応する集塵機とBluetooth接続しておけば、電動カンナのスイッチを入れるだけで、自動で集塵機が起動します。電動カンナは頻繁にスイッチのON/OFFを繰り返す工具なので、いちいち集塵機のスイッチを押しに行く手間がなくなるのは革命的です。

初心者がやりがちな失敗「鼻落ち」を防ぐテクニック

電動カンナを買って最初に直面する壁、それが「鼻落ち(スナイプ)」です。
板の削り始め(入り口)と削り終わり(出口)だけ、ガクッと深く削れてしまい、段差ができる現象です。

これを防ぐには、パイロットの操縦のような「重心移動」が必要です。

鼻落ちを防ぐ重心移動のコツ

  1. 入り口(削り始め):
    前のベースだけが板に乗っている状態。
    この時は「前のノブ(調整ノブ)」を上からしっかり押し付けながら進みます。後ろには力を入れません。
  2. 中間:
    本体全体が板に乗ったら、前後の力を均等にします。
  3. 出口(削り終わり):
    前のベースが板から外れる瞬間。
    ここが一番重要です。今度は「後ろのハンドル」をしっかり押し付け、前が下がらないように耐えながら進みます。

イメージは「飛行機の離着陸」です。この重心移動を意識するだけで、仕上がりは劇的に向上します。最初は端材で練習してから本番に臨んでください。

最大の敵「カンナ屑」の処理について

最後に、絶対に知っておくべき現実をお伝えします。
電動カンナの削り能力は凄まじく、少し削っただけで「45リットルのゴミ袋が瞬殺される」ほどのカンナ屑(削りカス)が出ます。

多くの機種には小さな「ダストバッグ」が付属していますが、これは正直言って飾りです。数秒削っただけでパンパンになり、すぐに詰まります。

推奨されるダスト対策

  • 屋外で作業する:
    一番手っ取り早いです。風向きに注意し、ご近所の迷惑にならない場所で盛大に削りましょう。
  • 集塵機(掃除機)に繋ぐ:
    室内やベランダなら必須です。家庭用の掃除機でも繋げなくはないですが、すぐにタンクがいっぱいになります。DIY用の安価な集塵機(E-Valueなど)とセットで導入することを強くおすすめします。

まとめ:荒材を磨いて、DIYのレベルを上げよう

電動カンナは、丸のこやドライバーに比べるとマニアックな工具かもしれません。
しかし、これを使えるようになると、ホームセンターの端材コーナーや、製材所で売っている格安の荒材が、全て「宝の山」に見えてきます。

失敗しない選び方のポイント

  • 初めてのDIY、コスパ重視なら「京セラ(ML-83S)」
  • 精度と剛性を求めるなら「マキタ(KP0800A)」
  • 予算があり、快適さを求めるなら「マキタ充電式(KP181D)」
  • 刃はメンテナンスが楽な「替刃式」を選ぶ

自分で削って仕上げた木材は、愛着もひとしおです。
ぜひ、あなたにぴったりの電動カンナを手に入れて、ワンランク上のDIYライフを楽しんでください。